危機一髪 narrow shave 2004 7 17

「JFK暗殺 40年目の衝撃の証言」
JFK. LE DERNIER TEMOIN
ウィリアム・レモン William REYMOND
ビリー・ソル・エステス Billie SOL ESTES
原書房

 この本は、エステスの「栄光と挫折」が語られている。
しかし、気のせいか、エンロンの「栄光と挫折」を連想してしまう。
 同時に、ジョンソン副大統領の強運が、印象に残る。
ジョンソン副大統領は、危機一髪の状況で、いつも、運が味方する。
たとえば、このように書かれている。
 ビリー・ソル・エステスに関するスキャンダルが、爆発しそうになる状況で、
「ジョンソンの頭上には、1962年を通じて、常に暗雲が立ち込めていた。」
「さらに、1963年には、いきなり、べーカー事件も発生し、最悪の幕開けとなったのである。」
「エステスの場合とまったく同様、この噂が広まるにつれ、
ジョン・ケネディは、副大統領のスキャンダルが、いずれは自分の政権運営をも、
まきぞえにするのではないかと案じはじめた。」
「べーカーの一件で、リンドン・ジョンソンが、とりわけ不安になったのは、
彼と軍需産業との密接なかかわりが、この事件で明るみになる恐れがあったからだ。」
「ボビー・べーカー事件の時と同じく、
ケネディ大統領は、ゼネラル・ダイナミックス社選定の経緯について、
調査を開始するよう連邦議会に指示を出したばかりだったのだ。」

 この本は、夏休みの読書に最適です。
第1章は、退屈しますが、
第2章以降は、スリル満点です。
映画よりも、おもしろいです。
この本を買う価値はあると思います。

























































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